【Automator】アカウント名とパスワードのキーボードショートカットを作る

繰り返し同じアカウント名とパスワードを入力したい、かつ1Passwordのようなパスワード管理ソフトも対応していない、という場合があります。
例えば下のような入力画面。

Basic Authentication
Basic認証

辞書登録を使っても良いのですが、一回で「ユーザー名」→「Tab」→「パスワード」→「Enter」と入力してくれるショートカットをMacの標準機能で作ってみました。

image
こんな感じに動いてくれる

ワークフローファイルの作成

まずは動作を記述した、実行ファイルを作成します。
Automatorを起動します。

icon Automator

画面の右上に虫眼鏡マーク(Spotlight)があるので「auto」と打ち込むと早いです。

Spotlight
↑この画像の中央のアイコンです。もしくは(新しめのmacなら)commant+スペースキーでも開きます。

クイックアクションを選択します。

menu Automator

画面左上のアクションをクリックし、ライブラリツリーのユーティリティの中から、AppleScriptを実行を選択してください。

次のようなコードが記載されたウィンドウが表示されます。

on run {input, parameters}

	
	(* Your script goes here *)

	
	return input
end run
Automator AppleScript

(* Your script goes here *)の次の行に、以下のコードを貼り付けてください。

	tell application "System Events"
		delay 0.2
		keystroke "user"
		delay 0.2
		keystroke tab
		delay 0.2
		keystroke "password"
		delay 0.2
		key code 76
	end tell

3行目のuserの文字列を自分のユーザー名に、7行目のpasswordの文字列をパスワードに差し替えてください。
delay 0.2は0.2秒の遅延(待機)という意味ですが、0.2という数字は環境によって変更して試すと良いかもしれません。keystroke tabはタブキーの入力、key code 76はEnterキーの入力をしています。

「ファイル」→「保存」をクリックして、クイックアクションの名前に任意の文字列を入力し、保存を押します。

保存したファイルは/Users/*/Library/Services(*はmacOSのアカウント名=ホームフォルダ)にあります。Finderを立ち上げ、「移動」をクリックしてoptionキーを押すと「ライブラリ」が表示されるのでクリックすると開く、Libraryフォルダの中のServicesフォルダにあります。

キーボードショートカットの割り当て

次に、ショートカットするキーの設定をします。左上のAppleのロゴから、「システム設定」→「キーボード」を開き、キーボードショートカットをクリック、左側のサービスを選択します。

キーボード設定

画面の右側の「一般」ツリーの下に、前項で作成したクイックアクションの名前(Servicesフォルダに保存したファイル名)がありますので、選択して「ショートカットを追加」をクリックし、お好みのショートカットキーを押します。optionやcommand、controlと組み合わせて、押しやすいキーを設定します。

エラーが発生した場合

設定したショートカットキーを押すと、以下のようなエラーがでるかもしれません。

アクション”AppleScriptを実行”でエラーが起きました: “System Eventsでエラーが起きました: Automator Workflow Runner(WorkflowServiceRunner, )にはキー操作の送信は許可されません。”

error

この例では、Chromeに許可を与える必要があります。
左上のAppleのロゴから、「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」を開き、「プライバシー」タブの中の左側のアクセシビリティを選択します。左下のカギマークをクリックしてロックを解除します。

security and privacy

右側のリスト(「下のアプリケーションにコンピュータの制御を許可。」)のGoogle Chromeにチェックを入れて閉じます。リストにGoogle Chromeがなければ、+マークをクリックし、アプリケーションの中からGoogle Chromeを開きます。

security and privacy2

以上です。同じ作業の繰り返しであれば、いろいろと応用できると思います。

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