Macの「メモ」の検索ができないとき

MacやiPhoneの「メモ」アプリでは、検索がうまくいかないことがよくあります。

ここでは、ショートカット機能を使って検索をする方法を紹介します。

問題の概要

「メモ」アプリの検索が、すべての結果を表示しないことがあります。
よく挙げられる解決策には、以下のようなものがあります。

  • Siriの学習対象からメモを外し、Macを再起動して設定を元に戻す。
  • iCloudの同期を再度行う。
  • Spotlight検索の対象からHD全体を一時的に外し、その後元に戻す。
  • 古いメモを更新することで、インデックスを再構築する。

これらの方法は、基本的にインデックスを再構築することを目的としているようですが、少なくとも私の環境では、これらの手順を実行しても問題が解決しませんでした。仮にできたとしても、一部の方法は時間がかかりすぎるため、日常的な使用には不向きです。

“ショートカット”を使った検索

検索の方法(Macの場合)

後述の初期設定をした後に、⌃F(control + F)をクリックすると以下のようなダイアログが出ます。

search01

検索したいワードを入力して完了をクリックすると、メモの初めと次の段落を参照したリストが現れるので、選択するとメモがハイライトされます。

result01

検索の方法(iPhoneの場合)

Macと同じショートカットを使用します。後述の初期設定をした後に、ホーム画面のアイコンをタップします。以下のようなダイアログが出ます。

search02

検索したいワードを入力して完了をクリックすると、メモの初めと次の段落を参照したリストが現れるので、選択するとメモが表示されます。

result02

初期設定

最終的に、次のようなショートカットを作成します。

final01

Mac、iPhoneのどちらから編集しても良いですが、ここではMacで説明します。iPhoneでも細部の操作は異なりますが手順は同じです。
ショートカットを起動します。

Macの画面の右上に虫眼鏡マーク(Spotlight)があるので「ショート」と打ち込むと早いです。

ウィンドウ上部、プラスマークのアイコン(新規ショートカット)を開きます。
新たに開いたウィンドウ上部のアイコンをクリックして、アイコンを変更します。
ここでは黄色の虫眼鏡マークとしておきます。
アイコンの右のタイトルをクリックして、わかりやすい名前をつけます。
ここでは”メモ検索”としておきます。

new01

右上の検索窓で”入力を要求”を検索し、検索結果の”入力を要求”をダブルクリックすると、”プロンプトでテキストを要求”というアクションが追加されます。
“プロンプト”は実行時に検索窓に表示されるメッセージです。何でも良いですが”検索”としておきます。変更しなくても問題ありません。これ以降が”でテキストを要求”になっていなかったら、クリックして”テキスト”に修正します。

text01

右の”表示を増やす”をクリックして、「複数行を許可:」にチェックが入っていたらチェックを外します。
“表示を減らす”をクリックします。

以降、同様の手順で、右上の検索窓で検索→検索結果をダブルクリック→修正という手順で進めます。

右上の検索窓で”メモを検索”を検索し、検索結果の”メモを検索”をダブルクリックすると、”すべてのメモを検索”というアクションが追加されます。
「+フィルタを追加」をクリックし、さらに+をクリックします。
左の「次の”すべて”が」を”いずれか”に変更します。
一つ目の”名前が次を含む”の、”名前”を”本文”に変えます。
“本文が次を含む すべて”と、
“名前が次を含む すべて”の、
“すべて”の部分を右クリックし、両方とも”入力を要求”に変更します。並び順序を”最終変更日”に変更、順序を”新しい順”に変更します。

右上の検索窓で”数える”を検索し、検索結果の”数える”をダブルクリックすると、”メモの項目の数を数える”というアクションが追加されます。もしアクションの表示内容が違っていたら、右クリックして修正します。

右上の検索窓で”if”を検索し、検索結果の”if文”をダブルクリックすると、”数が次と等しい数字の場合”と”その他の場合”と”if文の終了”いうアクションが追加されます。
まず、”数が次と等しい数字の場合”を、”数が次と等しい0の場合”に修正します。
このアクションを選択した状態で、
右上の検索窓で”アラートを表示”を検索し、検索結果の”アラートを表示”をダブルクリックすると、”アラート続けますか?を表示”いうアクションが追加されます。”続けますか?”の部分を、”検索結果がありませんでした”に変更します。

ここまでで、わかりにくい場合は、いったん完成形の画像に戻ってみてください。一番上のクイックアクションの設定は、まだこの段階では追加されていません。

次に、“その他の場合”アクションを選択した状態で、
右上の検索窓で”リストから選択”を検索し、検索結果の”リストから選択”をダブルクリックすると、”〇〇から選択”というアクションが追加されます。〇〇の部分を右クリックして”メモ”に変更します。
右の”表示を増やす”をクリックして、プロンプトに”検索結果”と入力します。

右上の検索窓で”メモを開く”を検索し、検索結果の”メモを開く”をダブルクリックすると、”選択した項目を開く”というアクションが追加されます。もしアクションの表示内容が違っていたら、右クリックして修正します。

Macのキーボードショートカット

この項目はMacだけの手順です。

右上のiアイコンをクリックします。
詳細タブで”クイックアクションとして使用”と”サービスメニュー”にチェックを入れ、キーボードショートカットを追加をクリックし、任意のショートカットキーを入力します。ここではcontrol+Fとしておきます。
アプリを閉じ、このショートカットキーを使って検索を開始します。

完成形の画像の右側のようになります。

iPhoneのアイコン

この項目はiPhoneだけの手順です。


iPhoneのショートカットアプリの、今回作成した画面下のiアイコンをクリックし、ホーム画面に追加->追加とタップします。
ホーム画面に追加されたアイコンから検索をします。

コメント

  1. na より:

    普段iPhoneの純正メモアプリを愛用してて、最近検索で出てこないメモがあってとても困っていました。この記事を参考にしてやってみたらそれが改善されました!ほんとに感謝してます。記事を書いてくださりありがとうございました。

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